スーパービーダマン 117 ブラストグリフォン


1998/05発売 880円(税別)



■コラム


このコラムは事実を元にしたフィクションです。
どの部分が事実でどの部分がフィクションかは各自で判断してください。


▼片手撃ちと二刀流

2006/11/18
片手撃ちを分類する要素の一つに、ビーダマン本体と人差し指の位置関係がある。 人差し指がビーダマン本体を挟んで中指と反対側に位置し、 それら2本の指でビーダマンを挟み込んで保持する持ち方と、 その状態から人差し指を中指と同じ側に移動し、 何らかのグリップ的なものを握り保持する持ち方の2系統に大別できる。 前者をガンマスタイル、後者をビリースタイルと呼ぶ。 それぞれに長所短所があるが、 基本的にビリースタイルの方が安定感に欠け、また機体への負担が大きい。

しかし、ライトイーグル及びレフトレオンは あえてこのビリースタイルの片手撃ち専用に設計されている。 (正確に言えば、この2体からビリースタイルの概念が生まれた。) その理由は、分離した状態での二刀流から、 合体してパワーショットの両手撃ちに変化するという、 ブラストグリフォン独特のコンセプトに関係している。

両手撃ちでは、両手の人差し指を両肩にかけ、 残りの指で拳を作るように保持するのが基本である。 このとき、その拳で握れるようなグリップを両肩に設けば、 両手撃ちでの安定はもちろん、この状態からビーダマンが左右に分離しても、 同じ姿勢での二刀流の運用が可能になる。

また、二刀流を運用する際、両腕を前方に伸ばし、 2体のビーダマンを並べる状況が頻繁に起こるが、 これが従来のガンマスタイル片手撃ちだと、 その両腕をやや内向きに伸ばさなければならず、 少し窮屈になってしまう。 それに対して今回のビリースタイルでは、 ビーダマン本体が腕より内側にあるために、 両腕をほぼ平行に構えることができ、 非常に合理的であると言える。

さらに、肩のグリップのみでビーダマンを保持できるので、 ガンマスタイルの代表であるワイバーン系の後方に大きく伸びたトリガーと違い、 ノーマルのままのトリガーで運用できる。 このことは合体機として実質ビーダマン2体セット商品という形での 価格高騰を防ぐ事に貢献していると同時に、 自陣に2体のビーダマンを置く事による手狭さをも解消している。

以上のように、 ビリースタイルの片手撃ちは 二刀流合体機というコンセプトのブラストグリフォンに 非常に適したスタイルである。 またその省スペース・低コスト性の高さから、 先に述べた欠点を持ちつつも、二刀流専用ではなく、 単純な片手撃ちの手法の一つとして広く一般化するようになる。


■組立レポート

2006/11/18

今回はブラストグリフォン組み立てます!
実はせとの、こう見えても初ブラグリです。
昔友達のちょっと壊れかけのをもらって一通り構造は知ってるんですがね。
ってあれ?880円って、意外と安いんですね2体分入ってるのに。


例によって箱内部。結構スカスカだなこれ。


Aランナー。レオンのボディとアーム。


Bランナー。イーグルのボディとアーム。
Aランナーとは鏡対称的な形。



Cランナーは2枚。ビーダマと一緒に袋に入ってる。


Dランナーはサークルトリガーと頭飾りパーツ。


EランナーはPOM。
同形状のパーツも多いけど、この程度なら一枚にした方がコスト的によかったのかな。
そいえばバネとビスがランナーに付いてるのがPI期の流行でしたね。


Fランナーはグリップ。左右対称って・・・イイ。


シール。相変わらずグリフォンの目は怖い。


さぁ、切り離したぜ!!
ていうか今回もきちんと洗ったはずなのに、全体的にシールの乗りが悪ですね。
シールの糊が悪いのかな?


ホルパ。
そう、コイツの大きな特徴の一つに各爪が完全に独立したホルパってのがあるんですよね。
こういう考え方、これ以降ほとんど無いですよね?


レオン本体左。のパーツ。


ボディに上爪と下爪を通して。


外から見るとこんな感じ。
あぁ、腕軸をPOMにすることで強度対策してるんだ。すげぇな。
そういえば、なんか、OSビーダマン思い出した。


で、腕を通して。


グリップ固定用のパーツと一緒にビスで固定と。


イーグルの右側もまったく同じ構造の形状で左右がきちんと対称なわけです。


レオンの本体左側。のパーツ。


まぁ、腕をネジで止めると。


イーグルの右も以下略。


んでグリップにジョイント用のパーツを付けて。


あー、なんか固定方法がレトロだなぁ(笑。


それでもこんな風にリブ付けてそれなりにしっかり固定できてます。


イーグルの頭飾りにツノ付けて。


それ以外はパーツ単一成型で出来てます。


あーこれおもろい。ほら両方とも右側にジョイント部がある。
そっか、分離したときにどっちの頭飾りも右側に残るようにすれば、
常に頭飾りのある右側と無い左側との組み合わせになるんだ。



トリガーはまぁ、微妙なディテールはあるものの基本的にまったくノーマルです。


フットはなんか、微妙に違う気がしますね。
ロックプレートが幅広なんですよね。
合体の都合上なのかな?まぁ強度が増すし、いいことですね。
あ、ロックプレートの向きリブ部が下側になるように注意です。
この辺こととかも、PIが発展途上システムだったことが伺えますね。


そんなこんなでパーツ一通り。


とりあえず分離形態、取説的にはまずレオンから。
まず、レオンの左右を組み合わせます。


下爪を右へ展開します。


ロックパーツである左右の頭飾りを挿入して固定。


リアハッチなつかしー。


同様にトリガーも挿入。


フットパーツ取り付け。


このときフットパーツのダボが下爪を固定するっていうこれまたうまい仕組み。


さぁ、ロックパーツをスライドさせて固定!!


レフトレオン完成!!

まぁ、左右対称なんで行程は割愛して、
ライトイーグル完成!!

よし!その勢いでブラストグリフォン合体だ!!

まず頭と足のロックを外してトリガーとかも外しとく。



それぞれの下爪をグリップ側のボディへ収納。


さぁ、これでイーグルとレオンに組む前の状態に戻ったわけです。

ここから、レオンの左側とイーグルの右側の、
そう、グリップがついてる方のボディ同士を組み合わせますよ。

そこへレオンの横頭飾りロックパーツを挿入。


リアハッチとかトリガーを入れて。

フットパーツをつけます。
ここで注目。ほら、分離状態のときと同じように、
合体時でも左右の下爪をフットパーツで固定できるんです。素敵です。


足をロックしたら、ヤバイ。目がメガ怖い。

完成!

残ったパーツも同様に組み合わせればターゲットになるぞ!!


あ、なんか分かりやすかったし、こんな姿勢自分じゃ撮影できないから、
箱書きの写真上げとくね。



じゃぁ恒例の威力測定を。

イーグル1回目7.08km/h
2回目9.38km/h
3回目7.68km/h
レオン1回目7.57km/h
2回目8.40km/h
3回目5.40km/h
グリフォン1回目13.31km/h
2回目13.99km/h
3回目13.32km/h
イーグルとレオンは一緒の威力になるはずだから、まぁこれくらいの誤差はあるよということで。
グリフォンは2体分のホルパで威力2倍のはずでは?と思うかもしれませんが、
実は下爪の接触位置が変化してるので、単純に2倍というわけではないんですね。
でもまぁ、それなりの威力にはなってますが。

あっとそれから、ブラストグリフォンは合体前でも後でも、
その各爪が独立しているというホルパの特性からか、
剛性を高くする代わりにエッジ厚を少なめにして威力のバランスをとってるようです。
そのためエッジ付近がかなりデリケートになってるようなので気をつけましょう。


競技玩具研究所

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