【競技玩具研究所】

CB-38 ドリフト=ジャッカー組み立てレポート

2012/04/29

ドラゴン系以外のスターターは、 コアが汎用だから組み立てレポート要らないかなぁとか思ってたんですが、
ドリフトコアに関してはビックリするほど特殊コア。
まぁ実際、スピンコアやブレイクコアも汎用ではなかったですが、 まぁあいつらはランブーの当たりだし。
あと、最近全然組み立てレポートできてなくて、
ドラグレンとかドラヴァイスとか 組み立てて気になったとこ写真にとるまではしてるんだけど・・・
まぁ、そいつらもなるべく早く、追いくようにすると言うことで、
構造的にもとっても気になるドリフト=ジャッカーを、 GW突入で余裕もあるし、久々買ってすぐにレポートです。

■パッケージ



■内容物


43ランナー

44ランナー

45ランナー

フットパーツ、ラバーパーツ

シール、取説

ビーダマ
スピンコアの時と違い、ラバーパーツはランナーが存在せず。
そして大きなフットパーツも切り離し済みパーツに。
やっぱりこの特殊コアのボリュームで汎用コアと同じ価格設定
すなわちランナー3枚+αってのがしんどかったのかなぁ。

■組み立て

取説とは順番違うけど、一番気になるコア先端のラバー付いた上爪から。


まずラバーを1本爪が付いたリングパーツにつける。


で、その爪がROホルパとなる格好で前方のリングに固定。
このリングと上爪ホルパが組み合ったリングは、それぞれが独立して動くことは無いんですが、
ならなんでわざわざ2パーツに分けたかと言うと、
多分クロウと、次の工程で相手のリングに引っ掛けるフック部分が、
型の抜きの関係で、どうしても別パーツにしなきゃなら無かったんじゃないかな?


そしてその組み合ったホルパを、ボディ側のパーツになるリングに固定。


前のホルパ側は、このボディ側パーツになるリングに対して可動するので、
スピニングホールドとして機能しますが、
今までのスピニングホールドの考え方からすると、えらい複雑なことしてるなー
コアの前後分割にあわせて、どうにかスピニングホルパも前後分割構成で実現しました的な。
力がかかる方向のパーツ分割って、
スパビーの頃とかと比べて威力がない分負担が無いとは言え、なんとなく不安だし、
実際、ホルパ側をフック無くして一体で抜いちゃって、
それを左右から挟みこんでボディ前側に固定しちゃう方式も不可能ではなさそうだけど・・・
何ならかの技術的な問題があったのかなぁ?
それとも、もう左右割の考えはタブーになってしまったの?



まぁ、ムズカシイ話はおいておいて、
そのスピニングユニットをボディ前パーツにパチン。


コア後ろ側ですが、こちらにはきちんとFI2爪ホルパが組み込まれます。
要するに前方のROラバー上爪と後方のFI横2爪によるハイブリッドスリークロウズなわけですな。
上下の向きがあるらしく、逆入れ防止のポッチが存在します。


逆入れを防止する目的は・・・よく見ると横爪の上面が削り取られていて、
事実上のデルタ配置的な効果をかもし出してます。芸が細かい。
ペンビーホワイトやトルクベアーガではやらなかったのに・・・


トリガーの上面はEXビーダマンのサークルトリガーみたいに斜めにえぐられています。
ん?いまさらローディング対策?と思ったら・・・


なるほど上爪との干渉回避のためだったんですね。


こうやって見ると、結局のところ、
ROの上爪がローディングの妨げにならないよう、通常より前方にエッジが設けられてて、
その前よりなエッジにあわせるために、ツインコアみたいに、ビーム長めの横爪と
先端パーツで固定するロングなトリガーの組み合わせになってるわけですね。

それにしても、セーフティパックのことがあるにしても、
前後割でスピニングホールドを実現するのがこれほど大変とは。
リボルバーハデスとか見てても思いましたが、
スタッグスフィンクスやパワードスフィンクスのカーブショット連射機構は よっぽど合理的だったんですねぇ・・・


はい。セーフティパックは例によってロックリング付です。


頭部は更なる合理化を求めてか、左右割の顔に上下割の頭頂部が。
・・・ブラストグリフォンか!


後頭部下部の今まで繋がっていた部分には意図的なスキマが・・・
このスキマ、実は今までのヘッドパーツの最大の問題点だった、
「着脱し易くすると競技中に外れ易くなり、外れ難くすると着脱時困る」 というジレンマを解決するためのもので、
着脱時、ヘッドパーツ全体がこのスキマを逃げしろにして適度に変形することで、
ボディに固定するためのフックが大きくても着脱が容易になるんです。
さらに言えば、このフックが大きいヘッドにマガジンを装着してしまえば、
逆に変形の逃げしろが埋められてしまい外れ難くなるという。
ヤバイ。これは画期的。
多分今後前後割のヘッドでも非常に有効な手段となるでしょうね。
でもこの突起、繋がらないと形状的に非常に不安なんですが、まぁ、大丈夫なのかな?


フットパーツはスタケロよろしくカーブモードのためのレールを持ってます。

はい、完成。
デザイン自体は・・・ドラゼロスの後だから大分ギャップを感じたけど、
慣れてくるとそこまでひどいわけではない・・・よね?


上爪の可動範囲。
クリックの凹凸が付いてて、この3箇所で固定されます。


カーブモード。
なんと自立できます。

■まとめ


というわけで、色々設計大変だったろうなドリフト=ジャッカーさんでした。
スピニングホールドの方式にはもう脱帽。
セーフティパック成立のため、ROのラバー爪とFIの左右爪のハイブリッドとかカッコよすぎです。
そのために多少ストロークが伸びちゃってもまぁしょうがないじゃないですか。
他にも頭部の左右分割とかマミり対策とか今後に活かせそうな画期ポイントも素敵です。
セーフティパックのロックリングと言い、クロビーもちょっとずつですが確実に進化してってるんですね。
では今回は組み立てまでと言うことで、
撃った感触とかカーブのキレ具合とかはまたレビューの時にでも。


競技玩具研究所
inserted by FC2 system