【競技玩具研究所】

クロスファイトビーダマン
CB-51 ソニック=ドラヴァイス 分解レポート


■ドライブ=ガルバーンと同時発売の「ソニック=ドラヴァイス」です!


2012/09/29発売 定価\945(税抜\900)


パッケージは例によってブリスター。機体は半組み立て済みになっています。


さらに、例によって取説は台紙裏です。


入っているもの。まぁ、ガルバーンと同じですね。


こちらも例によって、目のシールのみ貼り済みとなっています。

さっそくシールを貼って、サクサクっと組み立て完了。

旧ドラヴァイスよりトゲトゲしてて、何よりでかい脚がカッコよス。

■分解前レポート


頭頂部のツノ「ドラヴァイスホーン」は可変式。
倒した状態で「ソニックモード」になるそうです。
レッグのビーダマがロックされるってのがカタログスペックですが、
単に圧力で抑え込んでるだけのような・・・


ホルパエッジはローラーから進化して・・・ボールになりました。
確かになんか進化した気はするけど、一体どういう効果が・・・
あれか?ローディング時に下向きに回転してロードスピードが上がるとか?
ともかく左から、セーフティ作動時、接地時、待機状態。
ガルバーンみたいにクロウがクタクタというわけでもなく、
なんかコシのようなものがあって、ビーダマ投入前は結構エッジ間が狭くなってます。
ただ、実際の発射のテンションはこのコシではなく奥のほうのボディで抑制されているようです。

もちろんドラヴァイスもエンブレムチャージシステムが採用されています。
仕様的には連射重視のため「パワー補正レベル」は「2」と控えめ。
その控えめを実装するためのリミッターがココです。

コアにバレルを接続するための部位にエンブレムから伸びた締め付けのための部位をぶつけるという・・・
もしかして、これも型できてから、ないしは設計できてから後付したんじゃないかなぁ?
ホントはアームにエンブレムがぶつかってはいそれまでよになるはずだったど、
いざやってみると腕がたわんで締め付け無限大みたいになるから。


ちなみにこちらがホルパ臨界状態で締め付けMAXの図。
臨界の最後の最後でほんのちょっと締め付けが効いています。


さてさて先ほどもちらりと触れましたが、
このドラヴァイスレッグにはビーダマを取り付けることができます。
ただし、購入時はレッグにビーダマは入っておらず、また付属のビーダマも1個なため、
装備するためには別途ビーダマを用意しておく必要があります。


ビーダマの取り付けは、足裏のストッパーを外して、ビーダマを入れて、ストッパーを付け直すだけ。


ボール入りレッグはバトビー時代からすでに登場してまして、
ローラーが進化してボールになるという概念はその頃からあったことになりますが、
まさかそれをホルパのローラーにも適応させてボールホルパに進化だなんて発想につながるとは。
スゲェぜタカトミ!

■分解レポート

それでは分解行きましょう!

まずはいつものように、スタッドを外してユニットごとに

んじゃらまずは頭部から。



カブト部分をずりっと上に外します。角はまだ頭部左右に挟まれたままですね。


残るは左右に割るだけだと思いきや、
貼り済みだった目シールは真ん中がつながってるから、このまま左右に割ると破れちゃいますね。
分割にそってカッターとかでカット。


うりゃー。すぽん。


4パーツ構成とはいえ、角が動くということもあり、構造自体は非情にシンプルです。
おや?ツノの下に何か伸びるものが・・・


気になって組みなおしてみると・・・
なんかビーダマのローディングに影響しそうな動きをしてますね。
左がツノを起こしてる時で、右がツノを押し込んだソニックモード。
これもしかして、「ソニックモード時はローディングを滑らかにして連射性能がUPするぞ!」
的な機能を持たせてるんじゃ?特にアナウンス無いけど。

では引き続きアーム。



こちらはガルバーンみたいに、シンプルだけどややこしかったパチン方式ではなく、
アーム本体を通して外側と内側のそれぞれのパーツが渋みで刺さってるだけというシンプル構造。
力加減に気をつけて引き抜けばOK。


ガルバーンに比べると、パーツ数は少し増えましたが、構造や力関係は非情にシンプルになっています。
ちなみにエンブレムパーツの色が違うのは成型色は同じだけど塗装です。

・・・あれ?ホルパを締め付けるパーツ、なんか変じゃね?



うべ!?、なんか左右とも同じ形状してる。
これは組み立てラインのミスかなぁ・・・
他のレビューではこんな話聞かないし、珍しいケースに遭遇しちまったか。
ただ、実際逆入れ防止措置もされてないから、無限締め付け可能な逆組み付けも可能だし。
ミスというよりも仕様的な問題だから、追加生産では逆入れできないよう改善して欲しいかも。

気を取り直してレッグパーツです。



とは言っても、コイツはさっきビーダマ入れるときにバラした部分以外、特に外すところは無いですが。


まぁそれでもレッグパーツといえども1パーツでは済まないパーツ数の多さは、
やっぱり組み立て済み正解なのかな。

よっしゃ!コアいくぜコア!



例によってトリガーを外すっと。
相変わらずトリガーのやりすぎ間漂う肉抜きが気になる。


前ボディ外しー。
この辺は旧コアと同じだね。
・・・旧コアと同じ?
おや?ガルバーンで実装されたコアバラけ防止爪は今回は不採用ですか?


ホルパ開きの抑制はこのリブが担ってる様子。


爪は例によって、こうグニッとひねって外す。
肩の関節を外す要領でグニッと。


両爪外すとセーフティパーツがスルスルっと抜けます。
ちなみにクロウがパチンと付いていたボスには、なんか回転防止のリブが。
これがビーダマ入れてないときに見られた「なんかコシがある」理由のようですね。
まぁ、これがそのコシを出すために設けられたのか、
はたまた別の目的でつけておいて、結果コシが出てしまったのかはどっちなのか分かりませんが。

さてクロウもバラすぜ!

ふぬぬ・・・外れない。
反対の爪なんて割れる気配も無い。


おや?分割ラインをよく見るとちょっぴり何かがハミデント。
もしかしてこれ、融着しとるんちゃいますか?
フム。確かに爪の上下でボールを挟み込んでるこのクロウで、
爪がほんの少しでも開いたりするとローラーと違ってダイレクトに発射威力に影響するもんね。
緩まないようになんかしらの方法で接着・・・
POMは接着剤による接着は難しいから、熱か超音波かで溶着させてると見ていんじゃないでしょうか?
ボールは着けずに爪だけ着けるのは難しいと追いますが、どうにかやってるんじゃないのかなぁ。
すげぇ。


というわけでクロウはバラせなかたヨ。
けっか並べてみるとスゲェシンプル。
これでセーフティ機構入ってるんだからすごいよね。


全部並べー。
結果ガルバーンと比べて多いようなそうでもないような。
クロウがバラせたら一緒くらいな認識でよさそうかな。

■まとめ


ホルパボールはハメ殺しという結果に終わってちと残念でしたが、
いい意味でなにかと凄かった2代目ドラヴァイスでした。
あー、でも締め付けパーツの逆入れも残念ちゃ残念。
逆入れ防止もしくは左右兼用できるよう前にも後ろにも突起が欲しいところですね。
それにしても腕のたわみまでは計算できなかったのよね。これがCAD病かぁ。
試作段階でも素材違ったり恐る恐るだったりするからなかなか気づけないポイントですよね。
ただ、ドラヴァイスとしてはエンブレムチャージのかなり初期の段階の
テストベット的な役割をかねてたらしいし(某番組で映った機構試作はドラヴァイス使われてたものね)
こういった問題点が残ってるのもしょうがないのかな。
シリーズが進めばこういった問題もなくなるとは思いますが、
さてビードルはどうなってるかな?


2012/10/28
競技玩具研究所
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