【競技玩具研究所】 メタルファイトベイブレード まとめ



概要


■MFベイブレードの構造 ■ハイブリッドウィールシステム ■4Dシステム

ラインナップ



■パーツ別データ:


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初期ウィール /クリアウィール /メタルウィール /トラック /ボトム
パーツ別重量寸法データベース&合計重量計算機

■その他


■MFベイブレードの組み立て方 ■「ベイポインター」について ■DS版「爆誕!サイバーペガシス」パーツデータ


■概要

 
 世界的なブームを巻き起こしたベイブレードの商品展開沈黙から5年経った2008年8月、 今までにない画期的な販促システムを引っさげて、 新シリーズ「メタルファイトベイブレード(MFベイブレード)」の展開がスタートしました。
 その画期的な販促システムとは、ズバリ、対戦用筐体の店舗設置です。 この筐体に勝利することで、一部商品に同梱されている「ベイポインター」と呼ばれるポイント集計装置にポイントが加算され、 貯まったポイントによって景品等がもらえるシステムになっています。
 コマ本体の構造も今までのものとは異なり、「フェイス」「ウィール」「トラック」「ボトム」の4層構造となっています。 従来の「ウェイトディスク」を廃した代わりに、軸先形状とコマ全体の高さの調整が独立して行えるようになりました。 また、「メタルファイト」の名が示すように、コマ本体の大部分を占める「ウイール」は全て金属製になっています。
 コロコロコミックでの漫画連載を始め、来年にはアニメ放映やゲーム化も予定されており、 旧シリーズ以上のブームを期待せずにはいられません。
2008/07/22
 発売から半年、メタルファイトベイブレードは確実な商品展開により、多くの子供(と一部の大人)の人気を得ました。 品薄状態になったり、重版が行われるなど、競技玩具に分類される玩具としては久々の大ヒットです。
 そして4月からのアニメ放映開始に合わせ、商品の方もマイナーチェンジが行われます。それが「ハイブリッドウィールシステム」です。
 今までの「ウィール」を「クリアウィール」と「メタルウィール」の2分割にし、これらに互換性を持たせることで、 いままでよりさらに多彩な組み替えを可能にしました。
 原作マンガの新展開やゲームソフトの発売など、販促も盛り上がる一方です。アニメによって更なる大ヒット、大ブームが十分期待されます。
2009/03/28
 発売から1年半、アニメスタートから1年経ち、日本おもちゃ大賞も受賞したベイブレードは誰もが認める大ブームとなっています。 発売日には玩具店の前に長蛇の列ができ、主要な商品は発売日のうちに店頭から消えてしまいます。 マンガ、アニメは世界大会編に突入、劇場版の公開も決定しました。
 このブームにより、大不況と言われるの世の中でもメーカーの業績を維持させ、マスコミにも大きく取り上げられました。 また玩具業界における競技玩具ジャンルを盛り上げるきっかけともなり、爆丸、ハイパーヨーヨーなどが復活。ベイブレードと同様、店舗設置型筐体を採用した販促が予定されています。 消費者の期待も高く、爆丸、ヨーヨーとも、登場後直ちに大ヒットと呼べるような売れ行き見せています。
 一方で、前回のブームとはことなり、一部を除いて1年以上前のメタルファイトシリーズ初期商品でも生産・販売が続けられています。 またベイブレードのギミック・システム自体は大きな進化をしていません。 これには、ギミックインフレによる自滅を逃れて、単発的なブームではなく長期的な定番玩具としていくという、前回のブームとは違うメーカー側の意図がうかがえます。 この方向性が成功するよう祈りつつ、やっぱり昔みたいな超絶ギミックも時々見たいなと思う今日この頃でした。
2010/04/03
 発売から2年半経過し、アニメはついに3年目に突入です。今年に入って世界累計の販売数は1億個を突破。このペースなら前回ブーム時の記録、1億6千万個も抜けるのではないかと思われます。 ベイブレードが牽引したと言って間違いない、この第三次競技玩具ブームの中で、最有力競技玩具の座を他に譲ることなく人気を維持しているとは言えますが、 他の競技玩具も盛り上がりを見せ、ベイブレード自体は以前に比べると品薄感も無くなり、ブームのピークは過ぎたと考えられます。 この、ブーム黄昏時での踏ん張り具合で、この次3年の流れが決まってくると言っても過言ではないということで、 ハイブリッドシステム以来大きな変化の無かったメタルファイトシリーズは、ここにきて大きな変化を始めました。
 まずは、昨年末頃から、これまで極力抑えてきたパワーインフレを段階的に解放、 「マキシマムシリーズ」と銘打って、今まで強かった機種に対しても簡単に勝てるようにすることで、離れかけていたライトユーザー層を再び取り込む試みに出ます。
 そしてこのパワーインフレ傾向を継続しながら、メタルウィールの多層化および、ボトムとトラックの一体化でギミックを充実させ、 その上、従来のハイブリッドウィールとの互換を維持する「4Dシステム」にシリーズを更新。 いままで生み出された豊富なパーツを全て活かしつつ、より多彩な組み換えと、ギミックによる新たな戦術を生み出せそうです。
2011/04/06
 発売から3年半経過し、シリーズ5年目に突入したメタルファイトベイブレードシリーズ。 日本でのブームは落ち着きましたが、世界的なブームは今が真っ盛り。3月にはカナダで世界大会が開かれました。 展開が先行し強力な4Dに慣れている日本は不利かとも思われましたが、みごと日本人の優勝で終わりました
 一方、国内では新シリーズの「ゼロジー」に移行。 大きな特徴としては、ベイの動きによってスタジアムが受動的にダイナミックに揺れる「ゼロジースタジアム」を標準採用としています。 また、4Dシステムも含め3年間続いてきた「ハイブリッドウィールシステム」を廃止、新たに「シンクロームシステム」を採用しました。 これは、ウィール部がプラ製の「クリスタルウィール」とメタルの「クロムウィール」が上下対称で組み合わされた形となっていて、 上下のウィールの入れ替えや他のウィールとの組み替え、さらには2機分のクロムウィールを合体させた「シンクローム」と呼ばれる状態にすることも可能です。 しかしながらメタルファイトシリーズ全体としての「フェイス」「ウィール」「トラック」「ボトム」という構成では互換性を維持しており、 既存のパーツと組み替えることも可能となっています。
 アニメ及び漫画は、このシリーズの移行に伴って世界観を維持したまま主人公を交代。 前シリーズの7年後と言う設定で、新たなキャラクターとゼロジースタジアムによる迫力のバトルを提供します。 特に競技玩具を題材としたアニメとしては連続4年目に突入する例は過去に無く、今回のブームが規模・社会的影響ともに大きかったことが窺えます。 ただ、3年目の後半から、放映時間が毎週30分から15分に短縮されていて、残りの15分がビーダマンの枠となっています。 このビーダマンとの合体技によりコスト的な余裕ができたため、アニメを存続できたと言う考え方も出来ます。 いずれにしろアニメが長く続くことは販促的にも大変効果的だと思うので、引き続き安心の商品展開を進めてもらいたいです。
2012/05/03

メタルファイトベイブレードの遊び方について、
せとののなんかいろいろの師匠・きみどりさんがマンガでまとめられてます。

※「コハルtoブレード!」はきみどりさんのサイト「Blanc Vert」内のコンテンツです。

■MFベイブレードの構造

 08/07/27
MFベイブレードは「フェイス」「ウイール」「トラック」「ボトム」の4層構造になっています。

▼フェイス


「フェイス」は旧モデルで言うところの「ビットチップ」のようなもので、六角ボルトのような形をしています。 このボルト構造により、トラックにウイールを固定する役目を果たしています。

▼ウイール


攻撃力に大きく影響を及ぼす金属パーツ。実際にぶつかり合う部分はココだ!
「ウイール」は旧モデルで言うところの「アタックリング」と「ウェイトディスク」を合わせたようなもので、 全体が金属製となっています。旧モデルに比べると全種類的に横方向への突起が少なくなり、代わりに上下の起伏がはっきりとしています。 このことから、MFシリーズでは、相手を横方向に弾き飛ばす「スパイク」タイプの攻撃よりも、 上方向に弾き上げる「アッパー」や下方向に叩き付ける「スマッシュ」などの攻撃に重点が置かれていると考えられます。 おそらく、安全上の問題もあると思いますが、ベイ太1号のダメージセンサーの特性等にも影響してると思われます。

▼トラック


ウイールの性能を引き出すためのパーツ。高さを変えたり、ギミックが組み込まれたりするぞ!
旧モデルにおける「スピンギア」的なパーツで、ボトムからウイールまでの距離をこのパーツの交換によって調節できます。 名前の付き方も、そのパーツ自体の高さをそのまま表したもので、例えば「105」では10.5mmの高さがあります。 高さ調節以外にも、フェイス、ウィール、ボトムの全てのパーツが繋がる骨格的なパーツであるため、ギミックの搭載などに期待もできます。

▼ボトム


ベイブレードの動きを決めるボトム。軸先の形状で攻撃のパターンが変化!
旧モデルの「ブレードベース」に該当するパーツ。MFベイブレードの高さ調節はトラックに依存するため、(一部を除いて)基本的には高さの差異はありません。 トラックへの固定は回転ロック方式で、旧モデルのへヴィメタルシリーズでビット部分や一部軸先の固定に使われた方式に酷似しています。

▼ランチャー&ワインダー


今までの「シューター」の呼称を新たに「ランチャー」に変更。仕様の変更で、少ない力で高回転のシュートが可能になっています。 ワインダーは全シリーズ最長の212mm(ラック部の根元の山から先端の山までの距離)となり、ランチャーの性能を最大限引き出します。

■ハイブリッドウィールシステム

2009/03/28










「ウィールを2層にわける事により上方向と横方向の攻撃パターンを組み替え、多彩なバトルと改造を可能にしたシステムだ。」

従来、金属の1発成型だったウールを、「クリアウィール」と「メタルウィール」の2枚に分割して、より多彩な組み替えを可能にしています。 下側の「メタルウィール」は、従来型のウィールとほぼ同じ機能を持っていて、金属で作られ、重量、重量の内より外より(慣性モーメント)、横方向の攻撃・防御特性やアッパーなどの効果を決定します。 一方、上面に追加された「クリアウィール」はトラックやボトムと同じポリカーボネート(PC)のクリアタイプで成型され、ウィール上面の攻撃・防御の性質を決定します。 それ以外の、フェイス、トラック、ボトムはそれまでのメタルファイトシリーズとまったく同じ構造をしていて、完全な互換性があります。

ハイブリッドウィールシステム(HWシステム)では構造上、メタルウィールのフチが必ずリング状になります。 そのため、衝撃に対する反発性がHW以前のMFベイブレードよりも高くなる傾向があると言えます。 また、それまでウィールに施されていたシルバー塗装が廃止され、バトルでできる傷が目立ちにくくなりました。

その他の変更点としては、
・フェイスのエンブレムが、タンポ印刷からシールになった
・シールがクリアタイプのものから紙タイプのものになった
・パッケージがブリスターから紙箱になった
など、コスト面の追及が目立ちます。
そもそも、ハイブリッドウィールシステム自体、ウィールへのカラーリング廃止や、 キャラクター性の少ないメタルウィールの種類を減らすことなど、コスト対策の面も感じられます。


フェイス用エンブレムつき紙製シールと無地フェイス
※2009年9月発売のアースアクイラやフレイムリブラ以降からフェイスにタンポ印刷をした上でシールを貼るようになりました。
※2010年4月発売のギャラクシーペガシス以降のアニメ2期シリーズでは、フェイスシールは付属するものの、
パッケージなどから、タンポ印刷のフェイスを標準と考えられます。


左から、スターター、ブースター、ランブーの各パッケージ




■4Dシステム

2011/04/07












「様々な機能、素材が融合し、
 新次元のバトルを可能にしたシステムだ!!」


 メタルファイトシリーズ4年目突入ということで、スタートから半年目だったハイブリッドウィールシステム以来のシステムの更新がなされました。
 コロコロ記事によれば「4D」とは「異なる素材(Different)」「分かれたパーツ(Divided)」 「豪快な動き(Dynamic)」「深い改造(Deep)」の「4つのD」から由来しているとされています。 具体的には、

・クリアウィールに鉄粉を配合することで重量を増した「4Dクリアウィール」の使用。
・ハイブリッドウィールシステムにおけるメタルウィールを多層化・多材化した「4Dメタルウィール」の使用。
・従来のトラックとボトムを一体化しギミックを盛り込んだ「4Dボトム」の使用。

のいずれか、あるいは全てを採用したベイブレードのことを示しているようです。

 「4Dクリアウィール」は、従来のクリアウィールと完全互換しているため重量的や強度といった材質的なこと意外は大きな変化は無いといえます。

 「4Dメタルウィール」は基本的に「PC(ポリカーボネート)フレーム」「メタルフレーム」「コア」の3層で構成されます。 しかしながら、異なる4Dメタルウィール間での構成部品の互換性は無く、それぞれのパーツの取り付け方向などを変えて性能を変化さえる、いわゆる「モードチェンジ」を目的としています。 また4Dメタルウィール内の構成も一様ではなく、例えばファングレオーネの「ファング」はPCフレームが存在しておらず、メタルフレームとコアの2層で完結しています。

 「4Dボトム」は「トラック」と「ボトム」が一体化したパーツで、 パーツの細分化を避けることで今までのメタルファイトシリーズでは成し得なかった大掛かりなギミックを盛り込むことが可能となります。 例えばビッグバンペガシスに搭載された「F:D(ファイナルドライブ)ボトム」では遠心力によって外に広がるパーツと軸先とが連動し、
バトル開始直後の高回転時では遠心力の作用でセミフラット軸が飛び出し暴れすぎずに自滅を防ぎ、 回転力の弱まったバトル後半ではセミフラット軸が引っ込み、もともとあったラバー軸の摩擦で急激に加速する、変則的な戦法が可能と待っています。

 その他変更点として、しばらくフェイスにはタンポ印刷が施された上で、フェイスシールも選択できる構成でしたが、 今回から、ハイブリッドウィールシリーズ初期のように、フェイス自体は無地となり、見栄え的にはフェイスシールが必須となりました。 このことは、より高コスト化するシステム更新に加え、樹脂材の高騰を牽制したコスト削減とも考えられます。 ハイブリッドウィールシリーズ2期で見られたクリアウィールへの一部塗装も廃止されています。 そういえば2月発売のバサルトホロギウムでは逆にシールを廃止することでコスト対策していたようですね。

■MFベイブレードの組み立て方

08/08/02
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まずウイールにトラックを合わせ、さらにフェイスを取り付け、ツールを使いフェイスをぐるぐると 回転させ、ウィールとトラックを完全に固定します。
フェイスはそのまんま六角ボルトです。
同様にトラックはナット、ツールはレンチに相当しますね。
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次にトラックの先端にボトムを合わせ、ツールを使い、右にひねってロックします。

ボトム側の固定は、ウィール側とは違い、一般的な回転ロック方式です。
丸印の部分にスナップがついていて、カチッっと固定できます。
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ランチャーにワインダーをセットし、さらにベイブレードを取り付け、ベイブレードをスタジアムに向けた状態で、「ゴーシュート!」の掛け声でワインダーを引き抜きシュートします。 「ゴーメタルファイト!」とかじゃなくてよかったです。

■ベイブレードの名前の見かた

 2008/07/22
スターターやブースターの商品名は「ペガシス 105F」のように名前の後に英数字が表記されています。
しかしこれは型式番号などではなく、この名前全体でそのベイブレードのセッティングを表現しています。
例えば「ペガシス 105F」では、
ウイール→「ペガシス」、トラック→「105」、ボトム→「F(フラット)」
で構成されたベイブレードだということが一目でわかります。
ちなみに、正しい読み方は「ペガシス イチマルゴ エフ」だそうです。

■「ベイポインター」について

08/08/14
MFベイブレードでは、「ベイポインター」に勝敗に応じたポイントを貯め、そのポイントに応じた特典を得られるシステムになっています。 ベイポインター自体は、旧シリーズの「バトルアナライザー」とよく似た使い方をしますが、店舗に設置された筐体や、イベントで設置される装置なども接続できるようになっています。 そして取得したポイントの多さによって、WBBA会員に認定され、限定品のモニターをしたり、景品をもらえたりできます。

▼機能説明


・スコアモード
自分のポイントや、勝敗、ゲームオーバーの回数を確認することができます。
・バトル通信モード
バトルの戦績とポイントを更新することができます。
・パスワードモード
雑誌やイベントで公開されたパスワードを入力することでポイントを得ることができます。
・イベントモード
大会やイベントの会場に設置された機械に接続することで、イベントの内容、バトルの結果などに応じたポイントの増減を行えます。

▼バトルでのポイントの付き方


初期設定でポイント1000点。勝ち、負け、ゲームオーバーはそれぞれ0となっています。
持ちポイントの多い人に勝つと多くのポイントがもらえ、 逆に持ちポイントの少ない人に勝利した場合はもらえるポイントは少なくなります。 負けの場合も、持ちポイントの多い人に負ても自分のポイントは少ししか減りませんが、 持ちポイントの少ない人に負けると自分のポイントは大きく減少します。
自分の持ちポイントが0になると、ゲームオーバーとなり、ゲームオーバー数がひとつ増え、 ゲームオーバーになるまで戦った数の半分を持ちポイントとしてもらえます。 ただし、その場合の上限は100ポイントまでとなります。 ランダムに1~120ポイントを復活ポイントとしてもらえます。 このとき、それまでのバトルの内容でもらえるポイントが変化するかもしれないそうです。




■外部リンク

 2009/04/06
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