超初心者向け『ビーダマン』の概要

※下記コンテンツでは2004年当時のビーダマンとルールを使ってビーダマンを説明しています。
 よって、現行のビーダマンシリーズでは生産されていない機体、
 実装されていない機能、適応できないルールなどについても触れています。御了承ください。


「ていうか、『ビーダマン』てなに?」「どうやって遊ぶの?」などと、せとのも時々質問されることがされます。
他に類のないタイプの玩具であるビーダマンは、知らない人にとってはまったく未知の存在。
単に「ビーダマを発射する玩具」という説明からその姿を想像させるのは困難です。
逆に、その外見だけでは、どのように遊ぶのか、よく分からないおもちゃ屋の店員さんも意外と多いと思います。

このことについて、ウチで連載中の小説、ネオユージンさん著「爆球プロジェクト・LFビーダマン」で、大変分かりやすく表現されている部分があります。
そこで今回、その部分を使わせていただき、せとのが蛇足的補足を加えることで、ビーダマンを説明してみたいと思います。
左揃えで地の色が本文、右揃え青字がせとのの補足。
まぁ、本文だけ読んだほうが分かりやすいかもしれませんが(汗。
なお、抜き出した文章は、部分的に都合のいいように変更しています。ご了承ください。

かおり「ところで、それ一体何?」

 かおりが言っているのは、アキヒコの持っているビーダマンの事だろう。

アキヒコ「あぁ、これはビーダマン。『コバルトブレード』って言うんだ!」
かおり 「ビーダマン・・・?」
アキヒコ「ビーダマンって知らないかな?ビー玉を発射する玩具で、随分前からタカラから発売されてるんだけど…。」
かおり「う〜ん・・・。」

 首をかしげるかおり。
 マジで知らないみたいだ。

ビーダマンの歴史は長く、2004年で11年目です。
その間さまざまな進化を続け、
現在は、TVアニメも放映中の「バトルビーダマンゼロシリーズ」が進行中です。
なお、こちらがアニメの主人公機「コバルトブレード」。

おなかの穴からビーダマが発射されます。

アキヒコ「まぁ、知らない人にとっては未知の存在みたいだからね、ビーダマンっていうのは。」
かおり 「ふ〜ん。それで、どうやって遊ぶの?」

 かおりはビーダマンに興味津々のようだ。

アキヒコ「それはね・・・いや、実際に見た方が早いかな・・・?」
かおり 「?」
アキヒコ「これから、公園へバトルしに行くんだけど、よかったら見に来る?」

かおり 「うん!」
 かおりはアキヒコの誘いに大きくうなづいた。


 爆球公園。

アキヒコ「それじゃ、はじめようか。」
少年A 「そうだな。」
アキヒコ「えっとね、ビーダマンってただビー玉を発射するってだけの玩具で、それ以外の機能ってのは厳密にはあまりないんだ。」

 説明を始めるアキヒコ。

かおり 「え、たったそれだけなの?」
アキヒコ「うん。でもだからこそ、バトルのルールは無限大に広がるんだ。
      例えば、ターゲットを決めて、一番早くそれにビー玉を当てた人が勝ちって言う早撃ち競技や…」
少年A 「複数のターゲットを倒す、連射型の競技もあるね。」
少年B 「それから、発射するビーダマの威力を競う、パワー型の競技もね!」

ここで言うビーダマンは、俗に言う「競技用ビーダマン」です。
競技用以外のビーダマンにはロボット玩具として、ルックス重視の変形合体機能を搭載したものもありました。
しかし、現在主流の競技用ビーダマンは、外見のかっこよさもありますが、その機能の全てが競技のために考え出されたものです。

一般的なビーダマンは、一発ごとにトリガーを押すことでビーダマを発射します。
発射の理論など詳しいことは別の回で取り上げますが、
一応原理的には、親指と人差し指でビーダマをつまんで、強い力をかけるとそのビーダマが飛び出すのと同じです。
この親指と人差し指にあたるのが、ビーダマンの心臓とも言うべき、ホールドパーツというパーツです。
ビーダマンには、人力のみを使うという条件のもと、ホールドパーツ、トリガー、その他もろもろの要素を絶妙に絡み合わせ、
いかに強く、速く、正確に撃つか、というロマンがあるわけで…。…と、これは技術者的見地でした。
ちなみにホールドパーツのないビーダマンやトリガーのないビーダマン、モーターを使うのもあることはあります。

少年C 「でもなんと言っても燃えるのが、ビーダマンどおしが撃ち合う『ディレクトヒットバトル』だよな〜!」
かおり 「????」

 いっぺんに言ってくるので、かおりには何がなんだかさっぱりだ。

ディレクトヒットバトルは、対戦する各員のビーダマンにアタックポイントと呼ばれるヒット判定装置を取り付け、
先に対戦相手のアタックポイントにビーダマを当てた方の勝ち、というバトル方法です。
ビーダマンの性能だけではなく、ビーダマンを扱う人の操作テクニックも勝敗に大いに影響します。

アキヒコ「まぁ、とにかくやってみよう。そうだな・・・一番簡単な早撃ち競技で行くか。」

 アキヒコは空き缶を数メートル先にセットする。
アキヒコ「こんなもんかな。」
 そして皆の元に戻り、ビーダマンを構える。

アキヒコ「そんじゃ、いくぜ・・・!」
四人  「レディー、ビーファイヤー!!」

 ドキュンッ!!
 四人が一斉にビー玉を発射。
 空き缶に向かって勢いよく地面を転がっていく。
 その中でも群を抜いているのは当然アキヒコのショットだ。

マンガやアニメなどとは違い、現実的には、ビーダマンから発射されたビーダマが空中をまっすぐ飛んでいくことはありません。
あくまで玩具としての競技であるため、安全性を考慮ています。
現在のシリーズではビーダマのスピードが8km/hを中心に最大でも15km/h。
この速度では、立って胸の前で構えるような撃ち方では何メートルも飛びません。
そのため、通常は地面や床、台の上などをビーダマが転がるように発射します。
ちょうど、ボウリングやビリヤードに近い感覚ですね。
ただ、これはあくまで一般論で、ちなみに改造による自己ベストは40km/h台後半、理想角度での飛距離は15mを超えます。
また、特に改造を加えていないビーダマンでも、特殊な撃ち方をすれば30km/hを超えることもあります。
そこで、いかなる場合においても、人、動物、壊れやすいものに向かってビーダマを発射することは許されません。

アキヒコ「よし!」
 カンッ!!

 当然アキヒコのショットが缶をゲットする。

少年A 「ぐぞ〜!!」

アキヒコ「こんな感じかな?今みたいに、いろんな競技をするんだ。」

かおり 「・・・・・。」
 かおりはアキヒコのセリフを聞いておらず、目を輝かせている。

かおり 「す、すごいね!ビーダマンって!」
アキヒコ「あぁ、まぁな。」

かおり 「ね、他にもいろんな競技があるんでしょ?」
アキヒコ「うん、いろいろと。」
かおり 「うわぁ〜!今のもすっごい迫力だったけど、他にももっと凄い競技があるんだぁ〜!!」
アキヒコ「(今のってそんなに迫力あったか?一番単純な競技なんだけどなぁ・・・。)」
少年A 「うん、ビーダマンバトルのルールに限界はないんだ。
     考えれば考えるほどいろんな競技が出来るんだよ。」

かおり 「すっご〜い!すごいね!ビーダマンって!!」
 はしゃぎまくるかおり。
 まさかここまで受けるとは思っても見なかったのでちょっと驚く。

少年B 「バトルのルールだけじゃなくて、ビーダマン自体にもいろいろと種類があるしね。」
少年B 「そう、連射型とかパワー型とか、それぞれの性能に特化したようなギミックがあるんだ。」

競技に要求されるビーダマンの性能は主に、
発射威力、連射力、的への命中力、扱いやすさ、の4つです。
これらのバランスを調整することで、さまざまなタイプのビーダマンが生まれます。例えば、
ホールドパーツを矯正することで、発射威力を重点に置いた「鳳凰丸」

マガジンを装備することで、連射能力を重点に置いた「アクセルレオン」

砲身を延長することで、命中精度に重点を置いた「爆蒼龍」

片手での操作性を上げることで、ビーダマの補充がすばやくできる「クロムゼファー」

などなどなどなど。

かおり 「へぇ〜・・・。」

 かおりは既にビーダマンのとりこになってしまったらしい。


どうです?ビーダマンのこと少しでも理解していただけたでしょうか?
ここから先はウチのコンテンツや、他サイト様なんかも覗いて、よりビーダマンへの理解を深めてください。
疑問・質問などができたら、いつでも掲示板に書き込んでくださいね。
でもちょっと調べれば分かることやなんかは勘弁。あと、「どのビーダマンが最強か」という質問はナンセンスですよ。


2004/04/17

2012/06/18再掲載


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