ビーダマンホールドパーツ概論
ホールドパーツはプラスチックの弾性を利用してビーダマをはじき出す、いわばビーダマンの心臓的パーツで、ほとんど全てのビーダマンに使われています。
ここではそのホールドパーツについて論じるための各部分の名称定義、分類などを行います。
なお、ここの書かれるものは、2001年ごろにせとのが提案した形式をより実用的に改良したものですが、まだ完全ではありません。そのため今後さらに改良される可能性があります。
ホールドパーツの各部名称
ビーダマを引っ掛けてはじき出す部分をクロウ、そこから伸びる部分をビーム、左右のビームを繋ぐ部分をブリッジと呼びます。ビームとブリッジの境界は、発射威力を調節するカウンターレバーが付いているところや、角度の急な変化など、形状が大きく変わっているところとします。形状の変化が見られない場合は、ホールドパーツの内径にクロウと平行になるように引いた接線を、大体の境界とします。また、クロウから発射威力調節用の棒が出ている場合があり、その棒をクロウレバーと呼びます。
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図1.ホールドパーツの各部名称 |
ホールドパーツの分類
クロウとビーム、ブリッジのそれぞれの位置関係によりホールドパーツを分類することができます。
ほとんどのホールドパーツは、次の3つに大きく分類することができます。
・F式:クロウがブリッジの前方に位置する。
・R式:クロウがブリッジの後方に位置する。
・C式:クロウとブリッジが同垂直平面上に位置する。
これを基本として、その形状(型)を文字で表したものを式の記号の後にならべ○○タイプと表します。図2にその例を示します。
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(矢印方向にビーダマを発射する)
図2.ホールドパーツの分類
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クロウの各部名称
ビーダマを発射する際にホールドパーツの開きが最大になるとき(臨界状態)における、クロウとビーダマの接触点をエッジと呼び、クロウの内側のエッジより前方をアクセル、後方をチャージとします。ビーダマがクロウより後ろにあるとき(待機状態)と臨界状態とのエッジの変位をエッジ厚さと定めます。クロウの外側は、その形状の変化を問わず、クロウバックと呼びます。
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図3.クロウの各部名称 |
アクセル、チャージの形式
アクセルとチャージはちょうどコインの裏と表のような関係で、それぞれ同じ形式で次のように分類することが可能です。
- W(ウォール):クロウに対して垂直な面。
- C(カーブ) :クロウの内に向かって弧を描くような面。
- S(スロープ):クロウに対して傾いた平面。
- R(ロール) :ビーダマに向かって弧を描くような面。
- 複合型 :上の4つの組み合わせ。
ただし、アクセルおよびチャージの面にビーダマが接触しないようなCやSの形状は全てWタイプとします。また、チャージのときは待機状態での形状、アクセルのときは臨界状態での形状で定義されます。
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図4.クロウの分類 |
2004/02/25初出
2012/06/18再掲載