スーパービーダマン 129 コンバットフェニックス


1999/07発売 680円(税別)


■コラム


このコラムは事実を元にしたフィクションです。
どの部分が事実でどの部分がフィクションかは各自で判断してください。


▼斜め締め付けのジレンマ

2006/11/13
PI-EXシステムでフェニックスを踏襲する機体を開発するうえでまず優先されたことは、 キャノンサスを単独のパーツとし、他のEXビーダマンにも対応させることである。 なぜならば、各パーツの完全な互換性こそがEXシステムの目的であり、 本来同じ目的だったはずのPIシステムでの各機体の構造の特化という反省があるからだ。

デルタシステム系ホールドパーツでは左右の爪が斜めに付いているので、 キャノンサスなどの締め撃ちパーツを肩に斜めに装備することのできる専用のアームが設計された。 またそれとは別に、コアの真横、前腕部に締め撃ちパーツ用ジョイントを設けた標準アームも設計され、 メガキャノンウイングは、これら2種のアームどちらにも対応するように設計された。 しかし、実際開発されたEXパーツとしての締め撃ちパーツは、 これとクリムゾンギカントに付属したクラッシャーボルトの2種のみで、 さらにクラッシャーボルトに関しては標準系アームにしか装着できず、 完全な互換性を持つのは、メガキャノンウイングのみとなった。

この独特の斜め締め付けによって、 コンバットフェニックスのシリーズ内での孤立性は高くなってしまう。 しかし、ラウンドクロウズ、ギガバーストシステムなど、 締め撃ちパーツに対応しない特化コアも多く排出され、 最終的には、シリーズを通してのフェニックスの孤立性自体は大きな問題ではなくなった。 むしろ、この互換性におけるリスクを負ってでも、 斜め締め付けを貫いたコンバットフェニックスは、 パーフェクトモードでの高い完成度を誇り、 誰もが認める名機となることができた。 このコンバットフェニックスの高い完成度が、 EXシリーズが競技ビーダマンの最高峰と呼ばれる要因の一つであると言える。


■組立レポート

2006/11/13

いやもう箱からしてすごいですよね。
こう、アルファベットで「COMBAT PHOENIX」ってでかでかと書いてるのに
それに頭が被ってるあたり最高ですね。(いや、それは当時の仕様
そういえばこの頃はまだ全高・全幅・全長も明記してたんですよね。
それにちょうどおはスタでアニメやってた時期で、
タマゴ君もアニメバージョンになっちゃってるという。


興奮して箱開けた瞬間も撮っちゃいました。
これ結構うまいこと収まってて、一回外に出して、
ランナーの順を適当にしてしまうと、なかなか中に入らないんですよね

よし、おじさん今日は気分いいから、ランナーも全部撮っちゃお。

AランナーはEXフレームですね。
これはEXシリーズ全機種で使いまわされます。


Bランナーは顔とトリガーベースとコアボディ。


Cランナーはアームとつま先とコアのロックパーツ。


Dランナーは赤いPOM。
ホルパ、トリガ本体、アームスプリングホルダ、バレルアダプタ。



Eランナーは黒いEVA。ビーダマと一緒に小袋入り。


スプリングとかビスとかがまとめられてる小箱。懐かしいですね。
こう、カバーになってるテープを取ったら、ビスやバネがテープと一緒についてくる、
「フタの裏についてる」の怪談みたいな現象とか、マジ懐かしい。


シール。
この頃は自由に使えるシールがいっぱい付いてたよな。
それと同時に指定のあるシールの少なさに感動。


俺はランナーから全部のパーツを切り離してから一気にくみ上げるのが好きだ。
あと、なんか剥離剤ベッタリな感じがしたから洗ってからシール貼った。


デートマークは99年11月生産を記してます。2期ロットかな?



あれ?結構荒いな。
こういったのが本来のバリの意味だね。組立のときはきちんと処理しましょう。
ホルパのエッジは仕方ないからそのまま。


さぁ、これがEXフレームだ!!
あぁ、もう、ジェット美しい。



フレームにヘッドとアームをセットだ!!
ヘッドのビス止めは結構ドライバーのサイズ制限される。
最近のビスレスはホント優秀だな。


肩の後のリブがフレームに接触して腕軸への負担を減らしてるとことかイイね。




アストラルホルパー。
エッジのスリットは磨耗を促進させて悩みの種だったな。
このアクセル角の緩さが高発射威力の要素の一つだよね。
ていうかこの先鋭的なクロウズはとてもいい。CPのカッコよさを強調してる。
新幹線で言うところの500系ノーズ。


まぁ基本的な構造はPIと同じで、下爪もこんなんだし。
あ、あれだ、威力を上げると同時に、下爪への負担も減らすのも5本爪の効果だね。


コアボディパーツ装着。ココにもネジ止め。


さらにロックパーツを取り付け。
まぁ、これだけ強固に固定してても、コアパーツ自体の強度がないから、
結局補強しないとすぐにバラバラというか砕けるんだけど。


んでまぁ、こうやってロックパーツからのぞいた三角にオレンジのシールを貼るわけだが、
これ一回貼ると分解の妨げになるわけで。

そんな場合はいつもこうやって切込みを入れている。


トリガーにはたっぷりラバーパッドが付いてるぞ!!



そういえば、ひねり固定式のサークルトリガー、コイツが一番だったかな。
まだ上部の凹みとかとかついてないけど、ほんと画期的だった。

(最初に採用されたのはマスター攻略王SPVでした。)
GPではこれにさらにロックパーツを被せる2段ロックで完璧だったね。
あと、トリガーベースのサーバーデフォルト設置は優秀。
スタビライズトリガーって呼称はその形状を指すんだっけ?
これにマガジンが付けれるって発想は、後々フラッシュワイバーンとかにも踏襲されたし。


足。つま先もネジ止め。
ロックプレートのコアとフレームを同時にロックできる形状とかステキ。


そして何より、コアのクロウズと同様に先鋭的なつま先が
全体的なバランスやフォルムを整えてくれてるな。
最近の長足に慣れて、少し短足頭でっかちに見えなくもないが、それでもカッコイイ。


残りはアームスプリングとバレルアダプター。
アームスプリングはコアのスムーズな交換の妨げにはなるけど、
この状態でバネが抜けないし、アームへの着脱もめんどくさいというほどのものでもない。
メガキャノンウイングなしでの単体でも商品価値とか威力とか十分サポートしてるし、
ホントいいパーツ。


さぁ!ユニット同士を組み合わせるぞ!!
まずはコアをフレームに挿入。
コミックでのこのシーンでEXシステムの虜になった人も多いはず?


アームスプリングを忘れずに。


トリガーをフレームに挿入。


それらをフットで固定。


最後にフットのロックプレートをスライドさせロック完了!





完成!コンバットフェニックスノーマルモード!!


じゃぁ、早速ビースピで威力測定だ!
結果。

 締め無し1回目 16.28km/h
 締め無し2回目 15.61km/h
 締め無し3回目 17.44km/h
 締め有り1回目 19.85km/h
 締め有り2回目 21.45km/h
 締め有り3回目 22.32km/h

あー。何これ。めっちゃつよ。
メガキャ付けたらもっと強くなるのかな?
残念だがキレイな状態のメガキャないんだよな。
だが、右側折れて改修したヤツならある。
比較的既製品と近い結果を出せるはずだから、また今度実験してみるわ。

競技玩具研究所

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