【競技玩具研究所】

CB-43 スマッシュ=ドラゴルド先行組み立てレポート

2012/07/07

第五にして最後のドラゴンタイプと言うことで、黄龍をモチーフとしつつ、
最後の龍にふさわしいギミックが満載になっています。
正式発売は7月21日ですが、6/30・7/1開催の夏のWHFで先行販売されたと言うことで、
ここぞとばかり先行組み立てレポートやらせていただきます。

■パッケージ



■内容物


50ランナー

51ランナー

52ランナー

53ランナー

シール、取説、ビーダマ

■コアの組み立て


ホールドパーツはデルタ配置のラバーなしスリークロウズ。
左右の爪はアクセルコアとほぼ同形状です。
下爪はそれなりのエッジのようなものが見えますが、
横爪臨界時には下爪のエッジはビーダマに触れず、
臨界後の加速時に弾道を補正する程度の効果のようです。


コア外殻はメタルアクセルコアと同様の構造で、
前側のユニットは先端と左右に分かれています。
青いシールが貼られた部分は左右のパーツから前まで伸びている感じ。
明らかにネジ頭が入りそうな形状だったり、どう見ても構造的にメタル化の伏線ですね・・・


そして、前ユニットに下爪、後ユニットに横爪を取り付け、
さらに前後ユニットをあわせれば、コアのメイン部分の完成。


なぜこのデザインでアストラル(5本爪)じゃないのかと・・・
やっぱり、スマッシュトリガーと言えば、ラバー無しスリークロウズだろぅということでしょうか?


トリガーを装着。
この状態で通常のビーダマンのコアとして何の問題もない状態。
トリガーもどノーマルなので、既存のトリガー拡張にも対応できそう。



スマッシュユニットの組み立て。
スマッシュユニットは3パーツで構成されていて、
トリガーボディに該当するパーツをイントリガーで挟み込んで、
トリガーボディーに対してイントリガーが回転運動する感じ。
かなりしっかりした「パチン」で左右のイントリガーが固定されてるから、一度組んじゃうと分解は難しいかな。


スマッシュユニットは、ちょうどワンサイドコアやストロークコアと同様の取り付け方式で、
コア背面上部の左右の穴なんかを利用してます。


さらに、コア側のトリガー穴上部から突き出した部位に、
スマッシュユニットの突起をはめ込むことで、固定完了。
後述しますが、この固定方法は完全ではなく、ある程度力をかけるとポロッと外れるようになっています。
多分このか細いスマッシュユニットを破損から守るために、あえてこの外れ加減に調整したのかなと。


イントリガーがアウトトリガーに触れる部分は、イントリガー側の左右に出っ張りがあって、
お互いに横に外れることなく、スムーズに滑って力の向きを変換します。


セーフティーパックは従来のものとほぼ同様。
でもよく見るとなんだか後ろ側がやや分厚い感じです。


これは、後述するパワーモードのための伏線で、
ノーマル状態ではカウンターレバーを矯正するパーツが後に逃げることで、
発射強度が完全にUPしきらないようにできています。
だから、どちらかと言えばパワーモードはパワーがUPするというよりか、
ノーマルモードがやや弱めになってるマイナス方向の・・・
違うんだ!これはリミッターなんだ!!パワーモードはリミッター解除で強くなるんだ!!


コアへのセーフティーパックの取り付け。
スマッシュユニット着けたままセーフティパックにアクセスできるのは、
相変わらずよくできてるよなぁの一言に尽きます。
そしてもちろん、例のセーフティパックのロックリングも健在。



コア完成。 それにしてもシンプル。
ギミックトリガーに分類されるスマッシュトリガーを、
ここまでシンプルなパーツ構成と形状にまとめたのは本当に見事です。
それでいて、構造自体はEユニットのスマッシュコアとほぼ同じ。もう感動するしかない。
ビーダマンは今も間違いなく進化している!


■ボディの組み立て

さて、ここからボディの組み立てへと移行するのですが、
ここで皆さんに悲しいお知らせがあります。

えーっと、ヘッドパーツのツノ飾りのドラゴンの顔、
そこに貼る左側の目のシール、なんとせとのさん紛失してしまいました(汗
もうね、なんかピーンて飛んでったの。
普通なら下に落ちるはずなのに、下にはどこにも無かったの。
だからね、きっとどっか遠くのほうに飛んでったのよ。

というわけで、以下の画像には龍の左目がありませんのであしからず。
「画竜点睛を欠く」とはこのことか・・・
まぁ、組み立てレポートなんでそんなに支障ないかな(汗。
通常販売したら商品紹介ページの写真は撮りなおすけど、
こっちのページはそのままでもいいかな(汗。


ヘッドパーツの組み立て。
構成的にはオロチ以降の前後+頭頂部ロックにツノ飾りが付いた感じでしょうか。
最近流行の左右分割にならなかったのは、顔の形状のせい・・・とかかな?
頭頂部パーツから目のバイザー部分が生えていて、シールを貼った前パーツを覆う感じ。


ただ、従来の前後分割と大きく違う点として、リアハッチ下部で左右がつながってないんですね。
これは、ドリフト=ジャッカーから導入されたマミり防止理論に基づいてると考えられるんですが、
それにしても、今まであったぴろっとした部分も無い。
もしかするとぴろっとした部分の強度的問題もあるかもしれませんが、
これは恐らく、後述するラッシュモードの関係じゃないかと。



そしてツノ飾りを普通に差し込んでヘッドパーツ完成。
誰だ!このツノ邪魔だから外すとか言うやつは!
コレないとカッコ悪いだろ!!・・・あ、シャークスさんスミマセン。


アームパーツ。
これと言って機能は無いですが、しいて言えば肩の前についてるプレートが持ちやすいかな。
ドラゴルドウイングを付けるボスや、ドラゼロスウイングを付けるヒンジなんかも見受けられますね。
あと、何気に自立して吹いた。


さて、アームをスタッドで固定しようとツールを取り出したわけですが、
おや、ツールの形がいつもと違うぞ!?
この秘密も後述します。


レッグパーツ。
ドラヴァイスのフットローラーがつけられると言うことで、
まぁ、ドラヴァイスと同様のローラー取り付け部が伏線してますね。


組み立ても終盤。
左右のドラゴルドウイングをアームパーツ後部のボスに取り付けて完成!

■完成



カッコイイ!!


ちなみに、トリガーの動きはこんな感じ。ステキ。

トリガーの動きといえば、前述したスマッシュユニット破損防止緊急パージシステムについて。

従来ワンサイドウイングとか背面に付けるパーツは、
パーツの外れを防止するためにヘッドパーツでロックする感じになってたんですけど、
このスマッシュユニットはそんなにしっかりロックされてないんですよ。


そのため、スマッシュユニットに強い力がかかって、か細い部分が折れそうになると、
勢い余ってスマッシュユニットごとコアから外れるという仕組み。
過去を振り返ると、スマッシュトリガーの歴史は常に破損との戦いの歴史だったわけで、
それに終止符を打つべく考え出された緊急パージシステム。
こう言うとかっこいいけど、実戦でポロポロ外れられるのも困り者というのも実際の所あります。
御安心ください。マガジンの装着で圧倒的に外れにくくなります。
頭部のマミリ防止機能もマガジンがロックの鍵だし、何気にマガジンスゲェな。

おっと、ここで取説ネタバレ情報です!
なんかEユニットの時のトラウマもありますが、あれほど大々的でないので大丈夫。

なんとCB-46のパワーグリップは巨大なトリガー延長パーツです!!
バイソングリップの進化系ですね。
サソードと言い、バイソンと言い、今までのビーダマンの常識を打ち壊してくれましたが、
ついにここまで来たか・・・
あと、外したスマッシュユニットはもちろんこのパワーグリップと併用できないわけで。
公式ルール的に何かしら対応されるんでしょうか?
ということは、もしかしたらせとのさんお気に入りの
ローラーコア+ワンサイドウイング+ロールトリガーも公認に!?

■パワーモードへの変形

ドラゴルドウイングはセーフティパックに取り付けることでパワーマントとして機能します!

前述したセーフティーパックのストッパーの遊びが殺され、
カウンターレバーへの矯正が本来の位置で行われることでノーマル状態よりパワーがUPします。


下向きになったウイングは確かに「パワーマント」の名前に矛盾しないなぁ・・・


ステキなことに、パワーマント状態のセーフティパックは、そのままコアから外すことができます。
あれ?コレ他ビーダマンへの取り付けはルール的にOK?

あと関係ないですけど、
どうもパワーモードは、取説には無いけど、マガジンの取り付けにある程度制約があるっぽいです。
というのもクイックローダーマガジンのサーバー、パワーモード時のウイングが微妙に干渉して付かなかった。
システムマガジンは問題なく付いたんだけどね。他はまだ試していない。

■ラッシュモードへの変形

ドラゴルドウイングを後頭部に取り付けるとマガジンとして機能します!

そしてここで、あのツールの謎の形状の意味が明らかに!

なんと左右のウイングをツールで繋いで、マガジンとして完成させてから頭部に取り付けます。
スゲェ!ついにツールが余剰パーツじゃなくなった!
いや、ラッシュモード以外では余剰パーツか、逆に。


なお、後頭部への取り付けはドラゴルドヘッドの専用の取り付け穴を利用しているため、
コレを汎用的なマガジンとして使用することは不可能なようです。
あくまでドラゴルドの連射モード。もちろん別売りのマガジンとの併用は不可。


烈紅龍を髣髴とさせるって話が出てるけど、個人的にはフラッシュワイバーン思い出すなぁ。
まぁ、あれはマガジンとの併用ができたけどね。
逆に考えれば、クロビーのマガジンは自由度が高い。


画像はビーダマ5発貯蓄状態。

ところで、何で左右のパーツをツールで繋ぐ必要があったのか気になったんですよ。
最初は「この部分に当ててビーダマのローディングの軌道変えてるんじゃないかなぁ」とか思ったんですが

ハズレ。ビーダマも当たってなければ予想も当たらなかった。
単純に強度的問題かなぁ。ツールとウイングパーツって実際の所スカスカでバカ穴だから
固定ってほど単体では固定できてないんですよね。


ていうかこれよくよく見るとストレートローディングじゃね?
そう、これが前述した「リアハッチ下部のぴろっとした部分が無くなった理由」なのですよきっと。
このぴろっとした部分がなくなることで、ビーダマが待機位置まで妨げられることなくストレートに・・・

ってもろ当たってるー
スマッシュユニットにガツッて当たってる。
まままままぁ、実際あのぴろっとしたのがあればさらにローディングを妨げただろうし、
実際無いに越したとは無いんだろうね。スマッシュユニットの緊急パージシステムもあるしね。

■コントロールモードへの変形

ドラゴルドウイングを発射口に取り付けると、バレルとして機能します!


発射口横のバレルを付ける穴に、ドラゴルドウイングをつければ完成。
ていうかコレ、バレル穴使ってるから、他のコアでも着けれるのかな?
と思ってやってみましたが、とりあえずやってみたのは全滅。多分全部着けれないと思う。
うまくできてるわー。


爆蒼龍を(ry
けど個人的にはマススペ2のアローウイングを思い出しますね。


ちなみにビーダマの大きさに対してバレルの幅は画像のとおり。
これバレルとして機能してるの?
これで補正されるって、デフォルトでよっぽど弾道曲がってるぜ。
まぁ、無いよりはマシか。あんまりギリギリなのはよくないって言うしね。
それに個人的には、ロングバレルの存在意義は、弾道補正よりむしろ、
サイト効果と発射口を指で塞いで弾道曲がるの防止することにあると思うんですよ。
そういう意味では、十分ロングバレルしてる。

■まとめ



と言うわけでスマッシュドラゴルドでしたー。
いやーすごいボリュームですね。こんなに長引いたレポートも久々です。
というのもスマッシュトリガーの登場だけでもすごいのに、
3段モードチェンジなんてすごい機能、それもそれぞれに良くも悪くも突っ込みどころがあるし。
さらに今回は省略したけど5龍合体機能まであるし(正式発売の商品紹介ページでは触れたいです)

うちのレポートとかレビューって、長くなればなるほど、その機種のプレイバリューはもちろん、
円熟度やポテンシャルも高いって言える事ができると思ってるんですけど、
そういう意味ではこのドラゴルドはかなりトップクラスのボリュームと言えます。
触れておきたいポイントが山のようにある。
こんな感じの機種が次々と出てくる時は、シリーズが波に乗ってるときと言って間違いないですね。
生産コストが同じでプレイバリューが高いってことは、
その分開発の人たちが苦労してるってことでしょうけど、
是非頑張ってこんな感じの次々出していってもらいたいです。


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