【競技玩具研究所】

CB-50 ドライブ=ガルバーン 分解レポート


■と言うわけでさっそく買ってまいりました!


「エンブレムチャージシステムシリーズ」第1弾「ドライブ=ガルバーン」です!!


そうなんですよー。半(ほぼ)組み立て済みでブリスターパッケージなんですよー。
ただ、ペンビーとかメタベイ初期のブリスターと違って、箱っぽいブリスター。
ちょうどハイパーヨーヨーのクラスターシリーズの初期みたいな。
組済みのヘッド・コア、左右のアーム、フットパーツ、ビーダマが見えますね。
奥のほうにはランナーっぽいものも。


■それでは開封。



ブリスター台紙からシールだけ入った子袋がポロリ。
取説やアンケート紙などは廃止されたみたく、二つ折りになった台紙の内側が取説になっています。


ブリスターは2重構造になっていて、内側にもブリスターが。
トリガーやスタッドはブリスターの裏に子袋に入ってテープ止めされてました。
そして内ブリスターもさらに2重構造、2つの内ブリスターの間に半組済みの本体パーツが挟み込まれてます。

コレはアレだ、各種可動フィギュアと同じ構造だ。
いざとなれば、この2重内ブリスターをそのままウインドウボックスやブラインドボックスにぶち込めるわけだ。

改めて入っているもの確認。

・コア&ヘッドユニット
・右アーム ・左アーム ・フットパーツ
・トリガー ・スタッド(ランナー) ・ツール ・シール
以上です。実にシンプル。

ん?この新形状のツール・・・

なんか意味ありげな形状してる。なんだろこの突起とか穴とか。
うーん取説にも何の説明もないし・・・て言うかむしろ取説の絵はこんな突起とか穴とか無いし。

フム。察するにコレは設計時には想定してなかった後付け修正箇所なのではないでしょうか。
まず穴は恐らくストラップホルダ。前のツールにあって紛失防止に効果絶大でした。
やっぱりあった方がいいや、みたいな。
そして突起は・・・、多分この突起がないと上手くスタッド回せないんじゃないかな?
いざ金型できたら、思ったより上手く回せなかったから、持ちやすくなるような突起を急遽追加した、みたいな。


■とりあえず組み立ててみよう!


と言ってもシール貼ってツール回すくらいですが・・・。

ちなみに目のシールは貼り済みです。

おかげでブリスターパッケージでもビーダマンと目が合い惹かれ合うんですね・・・

・・・アレ!?今まで貼り済みだったカラービットコードのシールが無い!?
消費者貼りでもなければ張り済みでもない。ついに消滅したのか・・・B-太。

そんなこんなでシールを貼ってツールを回してほい完成。

セーフティパックが内蔵になったためか、背面はやや寂しげ。
ただし、後期セーフティパックのロックリングに対応した突起があります。
過去のセーフティパックにはギリギリ対応かな?ものによってはかなり渋めだけど。
ワンサイドウイングやスマッシュトリガーなんかの後部拡張には未対応。


ごめんなさい。このビューでなぜかクロスアームズ思い出した。


■バラさずとも分かる構造〜セーフティ機構編〜

「締め撃ち可能!」とバトビーゼロ時と同様の売り文句なEチャージシステムですが、
それ以上に着目べきはコア内蔵式セーフティ機構!

一体どうなっているのかな?
といっても、パッケージを触った人ならその時点でお分かりいただけたと思いますが、

そう!ホールドパーツが!クタクタ!!

つまり左右の爪が構造的に独立しているホールドパーツなのです!
一言でいうなら「ブリッジレスホルパ」とか。
過去にはブラストグリフォンとか、 EXのショートストロークシステムも事実上の左右独立とみなせるかな。

で、構造ですが、

接地せずにセーフティストッパーが下がってる状態のホルパがこんな感じ。

ストッパーは左右2本の棒状に上に伸びていて、
2本それぞれの棒にホルパのクロウ(ビーム含む)が回転軸で固定されている感じ。
だから2本の横爪は完全にクタクタで、この状態だとポルパが無いのと同じ。ビーダマは素通り。

そして接地させた状態がこの画像。

セーフティストッパーが上に持ち上がると同時にそれに追従してクロウも上に持ち上がります。
若干クタクタ感は残りますが、外側へは抑制されている感じです。

ビーダマを入れてみると、その若干残ったクタクタ感も無くなり、
カチッとしたホールドパーツになります。


うーんステキな機構。
どんな感じでホルパに抑制かけてるのかは後で分解した時に確認するとして、
おおむね構造は理解できましたね。
つまりストッパーに連動してホルパが動くことで、接地時のみ抑制が働くようになってるんですね。
接地時にストッパーがカウンターレバーに矯正かけてる旧タイプのセーフティ機構と比べると、
結果として同様でも、アプローチ方法が全然違うのがよくわかります。

せとのさん的には、カウンターレバー付きFUホルパを推奨してたわけですが、
なるほどこの構造でもセーフティを維持しつつ、後方の拡張を可能にしてますね。
セーフティーストッパーは見かけ上FUホルパのブリッジと捉えることもできますが、
クロウを固定してる軸自体はセーフティが無ければコアに直につけてもいいわけだし、
完全にブリッジレスホルパが成り立ってますね。
セーフティ機構をコア内蔵にすることを考えると、結果的にシンプル&省スペースになりそうですし、
・・・ビーダマンは今も着実に進化してるんですね。


■バラさずとも分かる構造〜締め撃ち機構編〜


セーフティ機構も分かったところで、
エンブレムチャージシリーズの華、締め撃ち機構を見てみます。
まぁ、エンブレムパーツによる間接締め撃ちなわけですから、なんとなくイメージつきますが。

さてさて締めすぎ防止のリミッターはどこかな〜などと見ていると、ありましたありました。

そもそも、アームパーツをバラしたときにエンブレムパーツが外れないようにする部分が、
そのまんまリミッターとして機能しているようですね。
と、言うことは、改造自由・威力無制限のローカルルールならばここのフックを切り落としさえすれば・・・
もちろん大会等では加工改造は禁止ですよ。
そして安全的にも耐久的にもかなり危険になるので、やる場合は自己責任。

結局のところ、アームにリミッターが付いてるから、
ボディを歪ませるほど締め付けてやれば、さらに締め撃ちが強力になるわけで、
加減を知らない子供たちがあちこち砕きそうだ。
まぁ、それもビーダマンのよさと言えばよさだものね。
そうやって壊れることで力の加減ってのを子供に知らしめるのもおもちゃの役割だと思うのよ。
さらにそれを突き詰めれば、どういう形状が壊れやすくて、どうすれば壊れにくくなるのか考えられる、
理系への道が開けるわけだ。

さてさて、入力系はそんな感じですが、伝達系はどんな感じかなと。

コレがエンブレムパーツとクロウの接触部分。

接地状態のセーフティ解除状態でこの位置関係ですね。
入力の軸と伝達の軸は少しズレてるようです。

さらに臨界状態になるとホルパは広がり、エンブレムパーツを押し広げます。

ただし、エンブレムパーツは広がる方向へのリミッターまでかなり余裕があるため、
常時締め付け機能は無いようです。

ではエンブレムを押し込んで締め付けて見ましょう。

エンブレムパーツは入力に従い内側に入っていきますが、
ホルパへの伝達の軸が入力軸に比べてやや下側に位置しているため、
アーム自体が上に広がるような力のロスが生じてるようです。
まぁ、逆に言えばこの力のロスによって、どんなに強く締め付けてもホルパがたわんでくれて、
発射が可能になるわけですが・・・
より効率的に締め撃ちをするには、アーム自体を下に押し下げるような力を加えてやるのもいいかな。


■分解本編

さぁさぁ、やっと分解の時間ですよー。
長い道のりだったなぁ・・・レポート的な意味で。

ひとまずスタッドを外してほぼ買ったときの状態に。
ヘッドはコアから外します。


ではまずヘッドから。

なんだか複雑な分割ラインが見受けられますが・・・

ひとまず耳の別パーツ(「サイドパッド」と言うらしい)を引っこ抜きます。

おや?棒が2つなのに穴が2つ。
これがガルバーンヘッドの特長、サイドパッドの可変機構です。

サイドパッドの後方軸を、ヘッド本体に挿す時、上側の穴か下側の穴かを選ぶことができ、
サイドパッドの取り付け角度を変更することができます。

左画像が下側、右画像が上側に取り付けてます。ちなみにデフォルトは上側だったはず。

さてさて分解に戻ります。
次に分割にそっておでこを引き抜き、さらに頭頂部を外します。

額と頭頂部の外す順番はどっち先でも大丈夫みたい。
こうやって見るとドラシアンとよく似てる。顔が。

よく見るとさらに左右に分かれる様子。

でも額パーツは左右分割になっても可能な形状だからあえて1パーツ増やさなくてもよかったような。
・・・ゴクリ。パーフェクトモードの予感。

頭部バラし完了。

耳に加え、額も外れるため、クロビー史上最も複雑なパーツ構成に。

次はアーム!

と言ってもエンブレム外すだけか
と思いきや、コレが一番の難関だったことにはまだ気づけない。

要するに締め付けリミッターになってるフックを外せばいいんだろー

こうやってフックの頭を押してやって・・・ってコレは予想以上に固い。

こっち向きに力を加えつつ、うりゃー

「ピシッ」
やべ白化した。
やっぱり押し切りでこの形状は強度的にギリギリか。さらに脆くなりがちなクリア成型ときてる。

まだ締め付けには影響ないっぽいけど、下の出っ張りはこれ以上酷使できないぁ・・・
とあちこち試して結局以下が理想的な外し方っぽいです。

エンブレムの外側の下に向かって押し込みつつ、エンブレムの内側を上に引っ張り上げる方向。
これでスポンと外れます。


アーム分解完了!難産だった。

次はレッグパーツだ!←「レッグ」パーツが正式でした。


まぁ、これこそ仕様で着脱できるパーツ外すだけですが。


これをカカト側につけることでスタビライザーとして作用する「マルチクロー」って機能らしいです。



レッグ分解完了!

お待たせしました!いよいよコアの分解ですぞ!!

・・・は!この色味は・・・ペンビーホワイトの遺志がここに。

まぁトリガーは買ったときから外れてたもんな。

それにしても大胆な肉抜きが。
・・・ゴクリ、トリガー拡張の伏線か?

そういえばこのコアユニット、プラ製でネジ止めも無いのに今までみたいに簡単に前後分離しないですね。
お?ここか?ここがええのんか?うりゃー!「スポン!」

なるほどー、こんなところにフックがあったんですねー。
この前ボディから後ろ向きに伸びてる部位、そいえばコアチェンジ当初から気にはなってたんですが、
こうやって押し切りでフックつけてやれば組み立て分解が容易になるんですね。
そうかーこの伏線だったのかー。

ほいパカリ。

竹を割ったようなとはまさにこのこと。
前後に絡みが無くスパッと分離します。

おや、前側のフェイク爪・・・

アクセルコアでは前方から差し込み式でしたが、今回は後方から差し込むようです。
それにしてもなんかやけに後ろに長いなぁ・・・
もしやホルパ抑制に何らかの関連が!?

無かった。
こすりはするものの、これをスルーして横に広がります。
ただ上向きへのブレを抑えてるもよう。

さ、外そ。
こんな方向かな?うりゃー・・・スポン!

にしてもアレですね。リアルホルパにローラー付いてるからって、
フェイクホルパにまでローラー意匠つけるとは・・・
そしてそこにはローラー形状を騙すと言う更なるフェイクが・・・

下爪はおなじみの方式で付いてます。


ラバーパーツ・・・確かアクセルコアのゴム一回つけたら外れにくかったよな・・・

あれ?結構簡単にとれた。ゆるめに設計しなおされたのか?

さぁ、後ろ側も外すぞー
とその前に、ホルパ抑制の答えあわせを・・・
左から、セーフティ作動時、接地解除時、発射時。

ウム。このリブがホルパ抑制の全権を掌握してると見た!
と言うことはこのリブの先に適当な厚みのプラ板を接着してやれば(ry

繰り返しますが違法改造は大会で使用できませんし、
安全性、耐久性の面で非常に危険になります!改造は自己責任で!!


さて、外しますか。

なるほどセーフティストッパーから伸びた棒にC字でパチンとはまってるわけですね。
おうこれまた外しづらい・・・だがエンブレムパーツの悲劇は繰りかえさまいぞ!!
うりゃー

↓結論

こうクロウの先端をつまんで、内側を下向きにねじるようにすればポコっと軸から取れます。

ローラーはいつもどおりのC字にパチン。

ローラー径は少し小さめの4.8mm、公称5mmと言ったところでしょうか。
軸精度もよく、回転も、この径にしては非常にスムーズですよ。

最後にセーフティストッパーを引き抜きます。



コア分解完了!

全パーツを並べるとこんな感じ。

圧巻ですねぇ。
・・・確かに組み立て済みにして正解だったかも。
最後まで組み立てられない僕ちゃんやパパンも多少出てきそう。

さぁ、組みなおそう。
・・・あれ?入らない。

逆でした。


■久々に発射威力測ってみようぜ!!

締め撃ちもできるしね。とりあえず試しにね。

何度も言いますが、ビースピは転がるビーダマの速度を測るようにできてます。
発射口と地面の間には落差があり、発射したビーダマは接地するまでナナメ下に向かって進みます。
ナナメに進むビーダマに対しては、その球体面も影響して大きな計測誤差が生じます。
そのため、発射直後の速度をビースピで測る時は、発射口の高さまでビースピを持ち上げてやりましょう。

クロビーの場合発射口底面の高さは・・・

15mmくらいね!

とりあえずあり合わせの物で高さを調節。

うーんちょっと不安定だなぁ、いずれきちっとした形で計測したいなぁ。

最初は締め無しの通常発射で、うりゃー。

ほう、9km/h弱ね。
そんな感じで以下の結果。

1回目2回目3回目平均
締め無し通常撃ち8.898.817.728.47
締め無し勢いよくトリガーをPUSH9.8410.839.099.91
適度な締めつけで通常のトリガー操作11.6311.8112.0711.83
結構締め付けて勢いよくトリガーをPUSH12.4213.1913.2912.97
※単位はkm/h、ミスショットはノーカウントです。

うおう、きれいな結果。
やはりブリッジレスホルパな分通常ショットは弱めですが、締め撃ち可能な分伸びしろがあります。
締め付けやトリガーの押し方のコツを掴めばもっと威力を上げられるでしょうし、
何しろ発射直後未接地の速度、接地して加速すれば・・・想像すると楽しいですねぇ。

はてさて、そんな感じで撃ってみて、
以前コメレスで話したガルバーンのエンブレム位置って締め撃ちしやすさ的にどうなの?って話ですが、

やっぱり公式みたいに人差し指の腹でエンブレムを押しつつ、
中指でアームをホールドってのがしっくりくるみたい。
(画像は片手だけど実際は左右対称に両手でね)


■まとめ

そんな感じでドライブ=ガルバーンでしたー。


まぁ、ドライブ=ガルバーンを通したエンブレムチャージシリーズの初見といったところもありましたが。
いや、それにしてもすごいね。「ブリッジレスホルパ」。
締め撃ち機能もだけど、今後の発展性のポテンシャルがかなり広くなってる感じがします。
後方に自由度はできた。半組済みで消費者の組み立て難さ問題も無し。
あとはコスト面さえクリアできれば、実用的なのからゲテモノまでいろいろギミック出せるよー。
そうか、単価1000円未満縛りでも、パーフェクトモードの概念使えば、
本体1000円、パーツ1000円の2000円級のギミックも事実上できなくはないか。

ビーダマンの進化は止まらない!これからも楽しませていただきます!


2012/09/30
競技玩具研究所
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