ハイパーヨーヨーアクセルまとめ


ラインナップ一覧

品名備考価格発売日
アクセルオリジン
全9種
  • ドラゴニックレッド
  • ゲーミングブラック
  • ヒロイックブルー
  • ヒップホップイエロー
  • コスモパープル
  • バンキッシュグリーン
  • サイバースホワイト
  • スポーティーライムグリーン
  • カートゥーンピンク
¥1980(1800)2024/07/20
アクセルストリング初回限定蛍光黄緑カラー。3+1(合計4)本入り。¥660(600)
アクセルホルダー¥990(900)

先行情報(告知編)

2024年6月7日、バンダイのトイ事業部公式Xから伝説のホビーが復活するという告知が飛び込みます。

バンダイスピリッツ(元ホビー事業部)やキャンディトイ事業部でなくトイ事業部からのお知らせ、その上で「伝説」を称すほど人気だったホビーというと対象はかなり限られます。 コロコロの公式がそのツイートに反応してることや、その他モロモロの事情もあり「ハイパーヨーヨー」はその対象の有力候補として名が挙げられました。 しかし他にも候補が無いこともなく、6月14日の続報を待つことになります。

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そして6月14日、ハイパーヨーヨー公式Xが立ち上がり、ハイパーヨーヨーの復活が発表されます。

7月1日の続報を待てという内容でしたが新機種の画像が表示され「ハイパーヨーヨーアクセル」という新シリーズ名と「ACCEL SYSTEM」を搭載した「ACCEL ORIGEN」という機種の存在が明らかになりました。 同日発売の月刊コロコロコミック(第555号記念ということでベイブレードやヴァンガードのデッキが付録に付いたり結構なお祭り内容)でもスクープ記事が掲載され、アクセルオリジンのフルカラーの大きな画像が見られました。 こちらでも詳細は不明でしたが、次号8月号(7/12発売)で読み切りまんがが掲載されることも掲載されました。→告知記事

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そして7月1日、大々的に発表となります。

ほぼ同時に各種ニュースサイトでも多く取り上げられ、期待の大きさがうかがえました。 また、多くの関係各所にあらかじめ試供品を発送していたようで、大手ヨーヨー専門店アカウントでは発表から間もなく詳細なレビュー動画もアップされます。 (下記外部リンクから見れます。)


先行情報(考察編)

第1弾の発売は7月20日(土)でアクセルオリジン(全9色、各¥1980(1800))及び効果用ストリングと専用ホルダーとなります。

最大の特徴はシリーズ名にもなってる「アクセルシステム」。内蔵された3つのボールベアリングにより、 ヨーヨーを掴んだままストリングを引っ張る「アクセルスピン」だけでスリープが可能となっていて、 競技ヨーヨーの基本にしてユーザー最初の関門である「ロングスリーパー」をシンプル動作で誰でも簡単にできるようにしています。

この概念は従来「ハブスタック」と呼ばれ、前回ブームとなったハイパーヨーヨー第3世代でも登場しました。 アクセルシステムはこのハブスタックをキャップ部全体まで巨大化させ、よりスタック部をつかみやすくした構造ととらえることができます。

ハイパーヨーヨー3期 「グラインドサターン」
(2012/09/29発売¥2625(2500))

特許出願中とされるこのシステム、公式サイトに構造の図解がありますが、もう少し嚙み砕くとこんな感じ。

左右の「ボディ」が「シャフト」(一般的にはアクセルと呼ばれますがシリーズ名と被るためかな)で繋がり、 スリープ力を高める「コアベアリング」を搭載している点は一般的なベアリングヨーヨーですが、 コアベアリングとは別に左右のボディにそれぞれ「アクセルベアリング」が装備され、 キャップ部である「アクセルディスク」がそのベアリングに取り付けられることでボディと独立して空回りするようになっています。

注目するのはアクセルベアリングをボディに固定している「ホルダー」。 おそらく、ボディにねじ止めされているこのパーツにベアリングが圧入され、アクセルディスクの軸がこのベアリングに圧入される構造となっていて、 一般的なハブスタックシステムよりスタック部の剛性が高くなっていると考えられます。

よくボールベアリングの左右に設けられるスペーサーは廃止され、レスポンスシステムもシンプルなスターバースト方式を採用していて、 ボールベアリングを3つ使ったハブスタック機としてはかなり安価。 アクセルシステム抜きにして、現在ヨーヨー専門店で売られているボールベアリング搭載入門機と比べても遜色ない導入のしやすさかと思います。

3つのベアリングは「ドライ」状態の運用が前提となっているようで、初弾でオイル等は発売されません。 コアベアリングは左右のボディを捻ることで取り出せるようですが、 左右のアクセルベアリングへのアクセスはドライバーでネジを外す必要があり、さらに圧入されているため取り出しは困難そうです。 そもそもバンダイが出す玩具として、ネジ部分の分解が公式に許容されるかも怪しいです。

ボディ形状は一般的になっているウイング(バタフライ)形状ではなく、昔のコカコーラヨーヨーを思い出すノーマル形状。 もちろんムーン・サルトのようなトラピーズ系も得意ではないでしょうが、ギャップが少し広めなのか今時のループ専用機と比べるとそれほど戻りが強いわけでもないようです。 さらにその独自構造から来る独特なジャイロ効果作用からか、ループ・ザ・ループを代表する返しのあるルーピングプレイについてはやや苦手な様子。 もちろん構造的に普通のヨーヨーのように投げてスタートさせることもできますが、 小振りなボディサイズと合わせて、アクセルスピンでできる遊びに特化しているようです。

ストリングプレイやルーピングプレイよりもまずアクセルスピン。そしてそこから派生できる初歩的な技、 いやそもそも「技の習得」というよりも「誰でもできる遊び」を重視しているように思われます。 ちなみに近年動画サイトなどで人気とされる映え技「DNA(トルネードバインド)」については、性質上初見で秒でできるほど得意としているようです。 今までのヨーヨーとは少し違う感触の機種による、遊び方の再開発と動画投稿による広がりを狙っているように感じます。

昨今、競技ヨーヨーのジャンルが普及して、ヨーヨー専本店による通信販売やトリック動画等、ネットの恩恵も受け、 以前のように「ハイパーヨーヨー」ブランドに頼らずとも、競技ヨーヨーを始める敷居はかなり低くなっていると言えます。 ヨーヨーの高性能化も進んで、安価でも高難易度の技に耐えられる高機能機も多数存在し容易に入手できます。 しかしながら、やりやすくなったとはいえ難しい技は技。習得には努力が必要で、手軽に遊びたい勢と難しい技を習得したい勢の乖離があるように思えます。

前回のヨーヨーブームとの間(2022年頃)には、タカラトミーの「ムゲンヨーヨー」も展開されました。 これは電動でスリープすることで長時間スリープという最初の関門を取り去り、 複雑なストリングトリック習得への近道となります。ハイパーヨーヨー3期での「ハイパーインフィニティ」の発展系にあたります。 さらに電飾を備え、ARアプリによる動画映えを狙った販促も話題でした。 しかしそれはあくまで従来の競技ヨーヨーの枠の中で、一つのツールとして収まっていました。 ボディバランスの影響で高度過ぎる技には不安定ですし、初心者向きというには高額過ぎた印象もあり、あまり人気にはなりませんでした。

ハイパーヨーヨー3期 「ハイパーインフィニティ」
(2011/04/02発売¥3990(3800))
タカラトミー 「ムゲンヨーヨー」
(2022/05/26タカラトミーモール限定発売、
2022/11/03一般発売¥5940(5400))

そういう意味で対照的と言える今回のハイパーヨーヨー、アクセルシステムは前述のように従来の競技ヨーヨーの道筋から一歩はみ出た特異なものと言えます。 今まで丁寧に積み上げられてきた競技ヨーヨーの技体系に繋がらない、変則的でそれでいて導入しやすい遊び。 回転体と紐を組み合わせた新しい何か、ヨーヨーの原初に触れるような、この先どんな発展があるのか未知の可能性を感じます。

もちろん「ハイパーヨーヨーシリーズ」としての展開、「オリジン」な機種なわけですから、今後さらなる形状的ギミック的なバリエーションも展開されるでしょうし、 従来の競技ヨーヨーに導入するような一般OEM機種、名機「ハイパークラスター」のようなカスタマイズ機種にも期待できます。 第2世代のような不発に終わらず、ベイブレードXとも合わせて、ハイパー第3世代のときようなホビーブームの一翼を担ってもらいたいです。(2024/07/06)



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